義母の件ではたくさんのメールやアドバイス、体験談、
生の励まし等、本当にいろいろありがとうございました。
今までまったく知らなかった世界なので困惑と現実の狭間で
悪戦苦闘しまくりましたが、その後の状況をお伝えしときます。
まずはいきさつを...
86歳高齢ながらも、とても元気で独り住まいをしていた義母が
明け方トイレに立った時、目眩を起こし倒れて入院
↓
検査の結果、悪い目眩でなかった(三半規管系)のですぐに治るも
点滴針刺し失敗、ナース達との意思疎通がうまくいかない、
食事がおいしくない、話し相手が居ない、等の病院ストレスで
心房細動(これにより一時的に脳が酸欠になるという)不整脈が発生
↓
これって脳梗塞を起こす可能性があるものだから
さらにベッドに固定されてしまった。
↓
動かない&ストレスでまたまた心房細動を誘発するの悪循環で
軽い脳梗塞を起こしてしまった。
↓
言語障害、運動障害、意識混乱、味覚障害、等症状が発生。
そんな重い症状になってるとはつゆ知らず担当医からの助言で
兎夢が一時帰宅の申請をして一人で義母自宅に連れ帰る。
↓
思うようにならない大謎に包まれながら悪戦苦闘の末
発生してた麻痺を大方治して義母を病院に戻し、
大急ぎでショートステイできる施設の手配をする。
(この間、間があいたためベッドに固定されてる義母が
また脳梗塞を起こさないよう毎日2時間の会話を実行)
↓
10日間の介護施設生活
普段デイサービスで利用してた所なので知り合いも多く
病院のように点滴されたり身柄拘束されないので
結構楽しく過ごしたもよう。
↓
義母を自宅に戻して、以前の独り住まい生活ができるか
ヘルパー、息子、嫁、の通いでフォローしながら現在要観察中。
ということになってるんですが、
義母は足腰が以前より弱くなっていて歩行に時間がかかるものの、
あの苦戦したトイレも手すりを1本増やしたりの工夫で、
自分一人で出入りできるようになってました。
椅子も一人で座れるし立ち上がることもできるし
あの夜、兎夢がどうしても運べなかった隣の寝室にも
一人で歩いて行けるし、キッチンにも行ける。
そして、私達ににこやかに感謝を述べる。
...ていうか、
元の生活をしています!(@o@/
先日、何も手を貸さないでこの様子を見守った兎夢は
たった12日前にこの同じ場所で、まるで戦場のように
“共に戦った”ことを思い出し、奇跡を見てるような気分で
もう感慨ひとしおです。
みなさん、86歳でも復活できるんですよ!
いや、このままずっと安心なんてこれっぽっちも思ってませんけど
義母があの状態から復活したことだけは本当に確かなことなので
皆さんにも知っておいてもらいたいなと思いここに記しておきます。
そして。
今、いろいろわかってきたことや皆さんからの体験談等を聞いて
この復活へのポイントも自分なりになんとなくわかるのでこの事も
書いておこうと思います。
まず一番最初のポイントは、担当医からの助言です。
この先生はなんでもなかった普通の義母のことを良く知ってたので
いち早く身内に助言ができたのです。
お年寄りばかりな病棟では普通の義母を知らなければ
最初からそういった(少しボケた年寄り)と思われて
しまうのです。なので初期症状は見逃されがち。
二番目のポイントは、この助言を受けて本当にすぐに連れ帰って
自宅リハビリをさせたことだと思います。
この時の私と同じ体験をされて、病院に任せた方が安心と
判断された方のご家族はそのまま麻痺が残ってしまい、
現在、大変後悔されている、とのお話を聞きました。
普通の病院はリハビリをしませんし、逆に“動かさない”という
本人にとっては良くない方の状態になります。
Wikiの【脳梗塞】によるとこんな記述もありました↓
機能予後は、リハビリテーションをどれだけ積極的に実施できたかに
よるところが大きい。病床で安静にする期間をできる限り短くし、
早期から日常に近い生活を目指すことが重要である。
超急性期リハと呼ばれる、発症当日からのリハビリが
最も有効であることが示されている。
(確か義母は発症2日目からのリハだと思います)
三番目のポイントは、義母自身の「元の生活がしたい」という
とても強い意志と根性があったからだと思います。
いや、「元の生活ができるようにならなければ」という、
もっと切羽詰まった気持ちかもしれません。
何故なら、いろんな事情から今後“息子の家に引き取ってもらって
つきっきりでめんどうをみてもらえる”という選択肢がないのです。
そして昔の方なので将来家を継いで親の面倒を見る長男家と、
分家した次男家に対するあからさまな差別をし続けてきた結果、
次男の嫁には「やってもらって当然」という気持ちより
「世話かけてすまない」という気持ちの方が大きいのです。
でもコレが逆に義母の復活の原動力になったのだと思います。
もしあの悪戦苦闘の夜を共にしたのが、長男の嫁だったり
実際の母娘関係だったらもっと甘えが出て、あんなには
がんばり通せなかったんではないかと思ったりもします。
次男の嫁である私ががんばればガンバるほど
義母は元の生活に向けて泣きながらもがんばったのでしょう。
と、このように3つのポイントが運良くうまく重なることによって
今回義母は86歳にして無事早期復活をとげることができたんでは
ないかな、と思ってます。
それにしても人間の脳って凄いですね。
86歳で、脳組織が酸素不足のため壊死、または壊死に近い状態になっても
こうして復活するんですよ!
(更紗さんのコメントによると93歳でも復活しています!)
もっとずーーーっと若い私たちが『最近、ボケたなぁ。。。』なんて
呑気な事言ってたら(え、言ってない?)なんだかもったいないですね。
もっと一生懸命脳を使わなければ(^.^;
ところで、この脳梗塞ですが高齢者だけの病気ではありません。
肥満→心臓病→脳梗塞
肥満→糖尿病→心臓病→脳梗塞
心臓疾患ってなんとなく一気に即死なイメージがありましたが
(心臓発作で一発即死って思ってたの私だけ?)
麻痺という後遺症を残す、本人にとっても家族にとっても
大変な病気なのですね。
みなさん、今は人ごとで読んでいても、本人の立場になるか、
介護側の立場になるか、遠い将来なんらかの形で身の回りに
ふりかかってくる問題でもあると思いますよ。
....そしたらこの時の兎夢を思い出して、
勇気を振り絞る足しにしてください。(え、ならない?(^.^;)
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