« にんまり | トップページ | お礼参り(その2) »

2019年1月14日 (月)

お礼参り(その1)

物騒な〝お礼参り〟のお話ではありません。
 
今から18年ほど前、
65歳にて難病の拡張型心筋症を発症し
「明日死んでもおかしくない」と
診断された父は現在83歳です。
   
医者の予想を裏切る....って凄いなぁ。。。
と、常々思ってたけど
      
そういえば。。。。
私自身も未熟児で生まれ
しばらくの間ガラス箱(無菌保育箱)の
お世話になったのですが
まだ赤ちゃん医療がそれほど発達してない
大昔だったので担当医が
「この子は育たないでしょう」と
診断を下したそうな。
 
そんな私は現在......いい歳凄い歳
      
私が二十歳になった時
母が遠い目をしながら
「まさか成人式を迎える年まで
 無事に育ったなんて
 あの先生は思ってないから
 見せに行きたいわ。
 さぞかしびっくりするでしょうね」
と、言っていたのをフと思い出しました。
 
をを!
私も医者の予想を裏切っていたんだっけ!
 
 
祖母もこう言ってました。
  
「この子は育たないでしょう」
と、医者に言われた時....
それを聞いた祖母が
  
「ならば可愛い孫をこのまま病院で
 死なすわけにはいかない!」
   
と、江戸っ子タンカ切って
未熟児赤ん坊を無理やり
退院させたそうな。
 
 
まだ無菌箱にいなきゃいけない状態
だったから私を抱っこするときは
「素手で触ってはイケナイ」
と言われてたそうで、
布団ぐるぐる巻きで
手巻き寿司の具になってるような
私の写真がアルバムにあったっけ。
 
どうせすぐ死んでしまうなら
せめて親に抱っこされてから...
との想いだったらしいのですが
ぐるぐる巻きの布団のせいで
実際はかなり抱きづらかった、と
聞いた覚えがある。(笑)
 
 
そして私は死ななかった。。。
 
 
つづく。 
 

|

« にんまり | トップページ | お礼参り(その2) »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。