2012川越祭り(なかのひと)その2
あ軽く1週間経ってしまいましたが
ずーっと疲れてたわけではありません(^-^;
ちょっといろいろ忙しかっただけです。
それでは“つづき”いきますね〜
“なかのひと”になると...山車のすぐそばに立つ事ができるので
お囃子もこんな間近で見られます!!
「間近」っていうより「真下」だろ!...みたいなw
兎夢はキツネ様ファンなのでもうカブリつきで足の裏までたっぷり
お囃子を堪能させていただきましたよ
今年は川越市の市制施行90周年記念なので祭りも例年より盛大です。
実は私も川越市民ですが、川越のずっと外れの方に住んでいるので
「山車を持ってる町」ではありません。
なのでもっぱら川越祭りは眺める方で参加してきたんですが
今年は私の講座の(川越クラスの)生徒さんの粋な計らいで
なんと“なかのひと”として参加させていただきました。
生徒さんに感謝感謝そして仲町の皆様にも感謝感謝
です
おかげさまで素晴らしい体験ができました。
そして川越がもっともっと好きになりました。
そしてそして日本っていいなぁ.....と思えました。
お祭りを内側から見る事ができていろんな仕組みがわかりましたし
忘れていた大事な心も思い出しました。
こうゆうの。みんなにも伝えたいな、と思うけど
こればっかりはやはり実際に体験しないとわからないよねぇ。
とりあえず、今まで知らなかったことがわかって面白かったことを
書いていきます〜(^-^/
さてさて、それではまずは 山車を動かす仕組み の人物編から
山車にはエンジンやハンドルがついてません。
だから人が引っ張って動かします。
うん、これぐらいは知ってたけどねw
高さが約8メートルもあって重さが約5~6トンという大きな山車を
皆でただやみくもに曳いたらとても危ないよね
なのでいろいろ役割や決まりがありました。
※【山車の構造】についてはちょうどココの山車がHPに詳しく出てたので
興味ある方は参考にしてください。
山車そのものを動かすためにいろいろ作業をするのは
グリーンの法被を着ている
「職工」さん達です。
そしてその作業をじっと見守って確認するのが
「鳶頭」
鳶頭が『よしっ!出発の準備が完了したな』と判断すると
両手を高く上げてカーン!カーン!と拍子木を打ちます。
引き手にとってはそれが曳く合図。
(ちなみに「止まれぃ!」もカーン!カーン!だったと思う)
でも、全体的な運行責任者さんは
金の扇を持って黒漆塗りのお帽子
を冠った
「宰領」(さいりょう)です。
宰領も拍子木を持っていて
鳶頭のカーン!カーン!を合図に曳きだした山車を
運行経路の変更などで宰領が改めてカーン!カーン!して
止めたりしたことがありました。
宰領と鳶頭は山車のそばに居たように思います。
そして....赤漆の帽子に美しい絵柄の扇を持つ
「副宰領」は前方に居て
扇を使って宰領に合図を送ってるようです。
金の扇と赤絵の扇でなにやら情報交換ができるんですね。
情報交換といえば、山車の先頭に
「先触れ」という方が2名居て
この方達は、常に山車の進路の先に行って大事な情報を持ち帰り
目立つように扇を頭の上に掲げながら走ってきて宰領に報告します。
先触という文字がそのまんまな感じでなんだか面白かったです( ´艸`)
一日中走っていてなかなかハードな役割です。
(しかも大変大事な役割)
そしてこれもまた大事な役割ですが、山車の左右の横(綱の外側)に
「警護」が居ます。
山車が通過するにあたって危険のないよう交通整理をしたり
小さな子供さん達が危なくないよう注意します。
たまに山車を曳いてる内側に入ってきちゃう人にも注意したり...
(首に町名の手ぬぐい掛けてない人は綱の内側には入れません)
そして見上げればひときわ目立つこの方々....
「大工」と「電工 」です。
ようするに大工さんと電気屋さんのようです。
ココには大工さんと電気屋さんしか上がれないそうです。
植木職人さんはダメなんだって┐(´-`)┌
それにはこんな理由があるからです
上空には危険がいっぱい!
あらゆる障害物を大工さんと電気屋さんにおまかせ!
そして山車を曳く前方綱先の方には、まつりの花、華、
本当に可愛らしくて華やかで思わず目を細めて見てしまう
「手古舞」(てこまい)と「役員」(かな?)
山車のお人形も魅力的ですが、この子達の衣装もとても愛らしい!
この子達が居るだけで素敵なまつりな感じ!
カメラマンさん達も夢中になります。
まあだいたいこんな感じだったと思います。
正確でないところもあるかもしれませんがこれらを図にすると
こんな感じ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
※ゾーンの名前は兎夢が勝手に命名
※先触れさんが走れるように真ん中はあけておく
そうそう、そしてこれも大事大事な役割!
「曳き手」
「そぉーれぃ!!」「そぉーれぃ!!」
「そぉーれぃ!!」「そぉーれぃ!!」
という言葉を掛け合って皆で息を合わせます。
最初は元気で張り切ってる前方の子供達のリズムが早くて
(後ろの年寄りとw)合わず苦笑しちゃいましたが
しばらくすると子供達もよく周りの声を聞いて合わせてきます。
(これには感動しました!)
「そぉーれぃ!!」「そぉーれぃ!!」
「そぉーれぃ!!」「そぉーれぃ!!」
やってみて...気づきました。
大きな声を出した方が曳きやすい!w
これって各山車(町)で掛け声が違うのかな?と思ったけど
私が参加した日に出会った他の山車も皆「そぉーれぃ!!」
だったので山車同士がすれ違う時は「そぉーれぃ!!」が
ゴチャ混ぜになっちゃって...リズムおかしくなる、、、、
兎夢的には負けないように必死に「そぉーれぃ!!」したので
なんだか「そぉーれぃ!!」の曳っかわせみたい…
と思ったのでした。(うまい事言ったつもり)
ところで。
前にも書きましたが、山車は思ってたより重かったです
↓こっそり後ろから家族Aを携帯電話で写メってみましたw
片手で余裕っぽいけど実は“首の傾げ”に必死さがうかがえる
川越祭りに出掛けて山車が前方から来た、とすると
まずは、雅で華やかで愛らしい手古舞が居る先頭集団に
目を奪われます。
そしてその後は近づく大きな山車に目を奪われ視線はてっぺんの
お人形に移動します。
お人形周りには、素晴らしい刺繍の四方幕の布とか彫刻とか
はたまた下を見ればお囃子とか美しい漆塗りの台座とか金彩とか
もう見るものいっぱい!!!!
…なので、
頑張るゾーンで必死に曳いてる人達をあまりよく見ません。
一種の死角みたいなもんで私が今までそうでした。だから
「今年は山車を曳いてみませんか?」と声を掛けていただいた時
『綱にただ手を添えてゆっくり微笑みながら歩けばいいのかな…』
と、勝手に想像してました。
でもそれは先頭集団の華やかゾーンでしたよ!
実際に曳いたときは、職工さん達の技術が炸裂する技術ゾーンと
しろうとさんが引っ張る頑張るゾーンの境目あたりのリボンがある
ような後ろの方に居ましたから重い重い
結構必死
っていうか兎夢的には綱そのものがすでに重い重い
よ!!
一生懸命曳いてる(持ってる?)んだけどたまに気を抜くと
前に出そうとした足が宙に浮きます(^-^;(地につかなーい!)
「あれ??????」ってなってると生徒さんが
「センセ、登り坂です〜!」って教えてくれるw
今まで川越の街中は平らだと思ってたけど意外に微妙な坂が
多い事に気づいた一日でしたw
まぁそんなわけで、いろんな事が初めてで新鮮だったし
小さな子供からご年配の方まで皆一緒に
声を合わせ、力を合わせ、神々しい山車を曳いてたら
「疲れたらいつでも抜けていいですよ」って言われてても
実際「疲れちゃったからイチ抜けた!」なんてそんなことは
できない!できないよー!日本人にはそんな事できません!
逆に何があっても曳き抜くぞー!みたいになってる!
ホントは凄い疲れたんだけどねw
だって距離にして5キロ、時間にして3時間ぐらい
約5〜6トンの重さの山車を曳きまわしていたんですよ。
でも途中で抜けなかったおかげでとても良い充実感に包まれました。
途中時の鐘が見える所にさしかかった時、すっかりシルエットになってるのを
見て(かなり長い時間曳いてるらしいと)驚く
帰宅後、家族Aと話してて
「10年後は市制100周年記念だね!! その時また曳く?」って
聞いたら
「む、無理むりむり、無理っ!!」だって(笑)
いや、アタシもムリっぽぃけど;;;;;;;;
※その3につづきます。
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