破壊と戦う丑三つ時
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上の記事から続きます。
真冬の深夜、草木も眠る丑三つ時。
そこに突如、静けさを破る聞いた事もない奇妙な音が
ピキパキっ!ピキパキっ!ピキパキっ!
決して小さくないこの怪音はいったいどこから??????
音を頼りに探っていくと、どうやら暗いキッチンの中から聞こえてくる。
上の方から音を響かせてくる“けたたましさ”が
わけわからない妙な恐怖心を胸に突き刺してくるけど、
それを心の両腕で振り払いながら暗いキッチンで音を頼りに手を伸ばし...
たぶんその音の発生源であるとおぼしき物を兎夢は手にした。
それはつい先月(年末に)...
骨董品屋さんで手に入れた漆の角盆
時代物というわけではなく、たぶん大正か昭和初期の
一般家庭のデッドストック品らしいもので値段も手頃なもの。
深い縁がついている45センチ角というサイズで
ずっと探してたものだったのでとても気に入り
お正月から使い始めて以来約一ヶ月間食卓膳として
毎日愛用してるお盆なのです。
手に取ってる間も音が出続けてるんだけど暗かったし
なんでそこからそんな音が出てるのかまったくわからなかったし
お気に入りのお盆だったのでいろんなことが半信半疑だったけど...
少し明るい所に移動して、よく見たら
なんと.....
たまげました!
手に持ってるお盆の縁のエッジの部分にヒビが走ってるんです!
ええ、ええ、今まさに....走ってるんですよ(((((((((((((((((((((((((
ピキパキっ!ピキパキっ!ピキパキっ!
黒塗りの漆が目の前でピキっ!と裂けて中の木地を
私の目の前に晒していくんです!
あっけにとられて見てると、それは結構早いスピードなのです。
しかもですよ、ピキっ!(←オモテ)パキっ!(←裏側)
お盆の表側と裏側両方交互にヒビが入っていくのです。
それはそれは.....
オカルトチックな光景Σ( ̄ロ ̄lll)
何が起こってるのかようやく理解した兎夢は大事なお気に入りの
myお盆が目の前で壊されていく様子にパニクって、
...というか腹がたって
「ちょ、ちょっと辞めてよー! b(`ロ´;)」
怒鳴りながら(←まぢ)自分の指で進行を止めようとヒビを押さえるも
すばやくそのヒビに逃げられる
驚いたことに押さえても押さえても兎夢の指なんかおかまいなしに
見てる目の前で勢い良くコーナーを曲がって尚も下方向にピキパキ進撃
「ちょ なにそれ!辞めてって言ってるでしょ
」
(何かと戦ってる兎夢(^-^;)
…結局、
兎夢の善戦(←してない)虚しく、あやつは(誰だよ)二辺に渡って
おぞましく裂けたヒビ(約30cm)を入れやがりました。
ボーゼン.....(꒪⌓꒪)←抜け殻なアタシ
それでは敗北の画像をお見せしましょう↓↓↓↓↓↓↓↓↓
怪音とともに見てる目の前でこの画像左側から→右側にヒビが走って
更にはコーナーもクリアして下方向に進んで行った。
裂け目というか穴が大きくなってる所は、
兎夢がヒビを止めようと指で押さえたとこ(^-^;
逃げられて慌てて追った様子がわかるとこがなんとも...
...っていうか余計酷くしちゃったよぉ(;-_-R;)
↓結構厚みがあるんだけど裏側も同時進行!
まだ一ヶ月しか使ってないお盆なのに.....( ノД`)しくしくしく
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コメント
湿度がなー…低いからかなー…?
。
そこにしても、なかなかのひび割れっぷり
とりあえず、ハンズか何かで修理のキットが売ったよーな、売ってなかったよーな…。
投稿: みう蔵 | 2011年2月 6日 (日) 10:11
災難つづきだったんですねぇ。
そんなヒビ割れ、リアルタイムで体験しようと思ったって、なかなかできるもんじゃないのに
(↑こんなところで感心してどうするっ!)
前の記事で語られていた、古い物に対する兎夢さんの気持ち、すてきです!
何十年、何百年と、ひっそり(?)保たれてきたものが、自分のせいで崩壊してしまうなんてやりきれませんね。
それはそうと、恐怖心を「心の両手で振り払う」っていう表現、ウマイ!!!
すごく実感出てます。
投稿: shim-k | 2011年2月 6日 (日) 13:01
>みう蔵さん

常時湿度20%で、昨年はワタクシの鼻の中が
このように突如裂けて鼻血出してた兎夢です
でも進化したらしく今年は同じ湿度でも鼻血が出ない!
と喜んでいたら....こんなことに
(もしかして身代わりかい?)
うんうん、金継ぎキット売ってるよね。
漆キットも売ってるのかな?
これ修理に出したらたぶん買った値段より高くなりそうだし(^-^;
...っていうか、修理キットも高い
(でも修理するけど)
>shim-k さん
「どんな家鳴りでもビビらない兎夢」でしたが
(対して、どんな家鳴りでもビビる家族A)
さすがに目の前で大事な漆が裂けていく様は
びっくりしましたよ(^-^;
音もかなり大きいんです。
...でも夜更かししてなかったら、
朝、お盆見て見てハテナ???になったんですね。
そう思うと...見といてよかったかもw
特に『古いものが好き』で集めてる...ってわけではないのですが
時々、強く強く呼ばれて(惹き付けられて)
いくつか“古いもの”が身の回りにあります。
責任持って大切にしていきたいです。
投稿: 兎夢 | 2011年2月 7日 (月) 15:56
漆は確実に売ってると思う>ハンズ。
目の粗い紙やすり→目の細かい紙やすりでやすりがけして、ヒビはパテ(か接着剤、盛り上がったちゃったらサイドやすりがけ)で埋めて乾燥させて、然るが後に漆塗って、乾いた布で磨いて…ってやれば、手間はかかるけどより愛着も生まれるのでは…と思います。
…って、このやり方、ガンプラの塗装行程とほぽ同じ
。
投稿: みう蔵 | 2011年2月 7日 (月) 22:52
こんなことって。。。あるんですね(゚Д゚;)
ビックリしました。
塗り物は湿度に注意~ってのは聞いたことがありますが。
機密性の良い住宅にお住まいになっている方は特に、夏の湿気と冬の乾燥の幅が大きくなってしまいがち、のようです。
今年は特に気温も低く、漆器には過酷な冬だったかもしれませんね・・・
ウチは・・・機密性ゼロなので(うはっ)心配はない(自爆)
投稿: ジミバ | 2011年2月 8日 (火) 19:58
>みう蔵さん
これ平らな所じゃないから難しそうだね
金継ぎは習いに行く予定だったのに.....。
(割る方が早かったとはトホホ)
>ジミバちゃん
ここのマンションは夏でもあまり湿気がありません。
パソコンのせいかもしれないけど。
漆器は乾燥と急激な温度変化に弱いんですね。
...知ってたけど気にしてなかった
去年は鼻血が出る程乾燥してるって自慢してからねぇ(^-^;
気密性ゼロのお家は.....住めません
(冬期は宇都宮方面に行かないし....w)
投稿: 兎夢 | 2011年2月 9日 (水) 02:24