生カホンに興奮した夜...
もともと不整脈持ちだったんですが....
いつもより長引く不整脈と動悸の乱れ打ちに辟易しはじめたある日。
そーだ!
本当の正しいリズムを身体に体感させて思い出させてやろうではないか。
ということでラファエル・アマルゴのダンスステージを見にいくことに
しました。
なぜラファエル?
たまたま見てたテレビで紹介してたからです。
「超イケメンのスペイン人フラメンコダンサー!」
古典的フラメンコのみならずヒップホップも取り入れて...うんぬん。
ををっ!
美しいものが好きでヒップホップな私にはいいかも(笑)
フラメンコはよくわからんが、、、
ということでネットでポチっとな。
そしてお得なクリスマスシートをげっーと!
最初はカホンが使われてるなんて全然気がつきませんでした。
アコギが2名とバイオリンが1名居るってのはすぐわかりましたが
なにしろ「超イケメンのスペイン人フラメンコダンサー!」の
美しい動きに目が釘付けですからぁ(笑)
気がついたのは演目がヒップホップになった時です。
ジーンズのダンサーが華麗なるステップを順番に披露していくのですが
真ん中にダンスしないで腰掛けてリズムとってる人が居るのです。
やっと見えた(笑)
でもそれがカホンとはまだ気づかない(^.^;
気がついたのは、奏者の手がその木の箱の側面をスーーッとなぞった時。
その動きと初めて聞くような不思議な音がシンクロしてたので
「ん?」と手に注目するようになりました。
そして。。。
さっきからずっと聞いていた
このリズムボックスな音は
その腰掛けから出てたんですかー!!!
それってカホンぢゃありませんか!
え、ええぇぇ?!
カ、カホンってそんなにいろんな音が
いっぱい出てくるんですかぁ!!!
思わず立ち上がって叫びそうな勢いでした(^.^;
なぜならカホンって以前に触ったりちょっと叩いてみたりしたことが
あったので知ってる楽器だったのです。
お友達の枯れっぺさんライブにご招待された時にお友達の北さんが、
カホンを持参してきて隣で椅子代わりに腰掛けてました。
後ろに丸い大きな穴があいてる木の箱なので「ゴミ箱?」と言う
お約束で遊んだり(^.^;
自分で叩いても小さな木の音がするだけで......
でも北さんが叩くと楽器らしかったけど、でもでもあんなにもっと
いろんな音がいっぱい出てくるなんてホントに驚きました。
そうそう、そーいえばさっきからステージ上でカホン奏者は
移動するたびに後ろの丸い穴に手を入れて軽く持ち上げひょいっと
スタスタ。まるでリビングのゴミ箱を持って移動してる姿です(笑)
しかしその後も凄かった。
ダンサーの足技スーパーテクに命の息吹を与えてるのは紛れもなく
カホン!
そこに躍動してるのは「ヒト一人の足2本」と「ヒト一人の手ふたつ」
しかありません。す、すっごいシンプル!
シンプルなのにまるで宿命に見えるこの組合せ!
そして命に染み込むようなパワーがそこからいっぱい飛び出してくる!
なんかすごい、すごいよ!すごーーーい!
さて、こー思って激しく感動した後が大変でした(^.^;
もー好奇心が止まりません。
イケメンダンサーの悩ましくハイレベルな美しいダンスがまったく
目に入らなくなり、カホン奏者の手に夢中。
木の箱を叩いたり撫でたり、さすったりげんこつくれたり、
してるだけなのにそこからいろんな音とリズムがいっぱい!
魔法のミュージックボックスみたい!
『ずっと座ってずっと叩いてるとお尻や手が熱くなるよね?』
『そしたらあの箱、あったまるのかな?』
『あったまったら音が変わるのかな?』
『あったまった時しか出せない音があるのかな?』
たまにカホン奏者もカホンから離れて手拍子やダンスに混ざりに
行ったりします。
『あ、カホン冷えたな...そろそろ叩いてみてよー!』などなど(笑)
カホンとダンサーが対になってる時はいい。
でもダンサーはダンスしてるからカホンから離れたりする。
すると観客の目は一斉にダンサーを追う。
....なのに兎夢だけ、頭動かずカホンを見てる(^.^/
ダンサー紹介や奏者紹介もあるんだけど、カホンに拍手したのは
なぜか兎夢だけ。
っていうか、カホンをすぐ飛ばし次のこれまたイケメンなギター奏者の
紹介に入ってしまった。
初めて聞いたカホンの素晴らしさに感動してる兎夢は、カホン奏者に
なんとかこの感動を伝えたくなってしまい、、、、、
この後恐ろしいことをし始めたのです(怖っ)
・・・・・・
演目も全部終わり、会場はカラフルで大きなゴムバルーンが飛び交い
みんなでパスをし合いながら余韻を楽しむファンサービスなお祭り状態に
なりました。
気がつくと、兎夢はステージ前に立っていて両腕はステージの上(^.^;
いや、ともかく近くに言ってカホン奏者と目があったら手を振って
ぴょんぴょん跳ねて「カホン良かったよー!」な表現をしたかっただけ
なんですが....
みんなのお目当て超イケメン達はステージの反対側に居るらしく、
観客たちはみなそっちに移動してるらしい。
あまりにあっさりステージ前に行けてしまい自分でもビックリな兎夢(汗)
見上げればカホン奏者はステージ上の真ん中へんで遊んでます。
小柄でちょっとずんぐりしてて長髪な毛がゴワゴワしてるのがわかる
距離でした。
小顔でスラっ!としたイケメンがいっぱい居る中ちょっと違うタイプです。
なんていうか....
日本人がなんとなくあまり馴染めない外国のオモチャみたいな感じ。
他のみんなはファンサービスでよく周りを見てるのに
なぜかカホン奏者だけは、なかなか目が合いません。
(ファン抱擁サービス(?)の時も降りてこなかったし)
「呼べば聞こえるかも...呼んでみよう!」
「なんて呼べばいいんだ?..名前知らないよ(^.^;」
「兎夢が知ってるスペイン語はコモエスタセニョールだけだし....
ここでそれはさすがにヘン?」
「う〜〜〜ん、ここまで来てただ立ってるだけぢゃヘンすぎるし」
「呼びたい!」
で、ステージに両肘を乗せ身を乗り出し口横に手をあてて大きな声で
叫んだ言葉が
「カホォォ〜〜〜ン!」
アホか(-_-;)
もともと声は小さいし風邪でやられた喉も完治してないので
このステージ上では蚊の鳴く声でした。
それでも3度ほど叫んでみると(よくやるなぁ。。。)
そばに居たギター奏者が気づいてくれて目も眩むようなイケメンスマイルで
ゴムバルーンをパスしてくれるが....
『ちがーーーーう、ギターぢゃなーい!』
「カホォォ〜〜〜ン!」
(笑)
こんなに(蚊の鳴く声で)呼んでるのにカホン奏者は、
なぜか自分の後ろ襟首を自分でひょいと摘んで
「ひとりマリオネット」遊びちぅ。
....なんでマリオネットなんだろ(-_-;)
そのまま、オモチャのようなカホン奏者は一度も観客席の方を
見る事もなくマリオネットなまんま舞台のそでに消えていったのです。
はぁぁぁぁ。ちょっと残念だったけど(笑)
なんだかたったひとりだけ異質な人がカホン奏者だったってのも
それはそれでいいではないか。
自分もこんなトコで(^.^;大きな声を出したので気持ちがいいし
それよりなにより、あのカホンからダンサー達だけでなく
私も確実に躍動のエネルギーを受け取ったのを実感できたから。
すっごく気持ち良く帰宅できました。
でも、動悸は興奮でしばらくバクバク(笑)
感動の動悸なら、いいや。
気にしない気にしない。
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コメント
買おうかなぁ。
でも、もうすぐクリスマス。
サンタは・・・・
投稿: 枯れっぺ | 2005年12月 6日 (火) 22:25
私は、スペイン人と付き合っていた頃、彼女から
「貴方は夜のマタドールね」
と言われ、本場のマタドールも大したことないんだな、と気付かされたことがあります。
投稿: はる | 2005年12月 7日 (水) 00:14
>枯れっぺさん
買ったら....
枯れっぺさんが「手」で
兎夢が「足」
そして躍動のエネルギー!
......湧くといいね(笑)
>はるさん
まぁ、はるさんったら素敵な実績!
投稿: 兎夢 | 2005年12月 7日 (水) 08:41