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対策を考え...その後

さて、その後はHooの行動観察強化週間となり
いつもより注意深く見守りました。

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そして....Hooは頭がおかしくてなってやみくもにみんなを齧ろうと
しているわけでなく「一生懸命食べよう」とちょっとアセったりすると
ピンセットに対する的確な距離感とか、周りのこととか、
処理しなければいけない情報がたくさんあって
それらが混乱してしまうようだということがわかりました。

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なので餌以外の日常ではまったく普通で、
他の仲間たちも特に警戒してる様子もなく仲良くやっています。

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でも、、、
一見小さくてかわいらしいアベニーですが....
補食の時の強さというか獰猛さというか、その恐ろしさを
長年Hooの食事の世話をしてきた兎夢はよーく知ってるので
(Hooはヒメダカの稚魚まで食べた生き餌育ちです)
『Hooがpeachの脳天に噛みついちゃった!』と思った時は
思わず身がすくんでしまいました。

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その後の給餌の時もすぐそばでヒラつく寧々のしっぽ目がけて
突進していくとこも目撃してしまい兎夢は思わず
小さな悲鳴をあげてしまいましたが(^-^;
(ズレて)寧々の豊満ボディに垂直に当たったせいか、
パツパツで齧れなかったせいか壁が大きかったのか、
そのときは弾き返されて無事でした。

で、兎夢もビックリして身をすくませてる場合ぢゃないな、と悟り
いろいろ策を練りました。
以前からもHooには昼間みんなの活性が低いときにこっそり餌を
あげてたんですが、Hoo自身も寝る時間が増えてきたので
どうしてもみんなと一緒の餌の時間にあげなければならない時もあるので、
特に寧々対策としては反対側の森をクリスマスツリーみたいに
赤虫のブツ切りで飾るとか(しばらくココに入って出てこない寧々w)
おとり作戦でいき、その隙に反対側の森の中にHooを誘い込んで
Hooの視野も狭くしといて食べさせる、とか。

どうしてもみんなと一緒になっちゃったピンセット給餌の時には
よく目をこらしてHooに混乱のスイッチが入る瞬間を見極めるようにして
(幸いアベニーは表情が豊かなのでわかりやすいのです)
スイッチ入って走り始めた時には、反射的にピンセットブロックを
するようにしました。
ピンセットの上の方を使って寧々の手前でブロックするとか
水草を引き寄せてそこにHooが当たるようにするとか
すぐそばに来ちゃったpeachをぐいっと強制撤去するとか...w

こんなそんなでそれ以来疑惑の事故はおこっていません。
兎夢もだいぶなれてきて今後の自信もついてきたところです。...が

・・・・・・・・・・

今までHooの目が悪くなったことや、よく寝るようになったこと、
それでよく寝ぼけるようになってしょっちゅう転んだりすることで
兎夢はHooの老化現象をなんとなく
“すべての能力が消え入るように弱くなっていく”と、
勝手に思っていましたが、この頃のHooを見ててそれは思い込みであって
実際はちょっと違うと感じるようになりました。

Hooは目が悪くなったとはいえ、それは近くが見えないだけで
それ以外はよく見えています。
ゆっくり赤虫を落とすと、的確にキャッチできたりする時があって
びっくりさせられます。
ピンセットの先の赤虫に喰いつこうとするとよく転ぶので
筋力が衰えたかと思ってましたが横っ飛びの瞬発力はすごいです。
寝てる時間は確かに増えてますが、食欲も好奇心もたくさんあります。
体格も歳追うごとに良くなり立派な体つきをしています。
ヒレの傷みもありません。
つまり、こんなに高齢でも“フグとしての能力”そのものは
あまり衰えていなかったのです。

・・・・・・・・・・

こんな風に老いてもなお“フグとしての能力は実質健在である”ところを
みせしめた健康体なHooでしたが、老化現象は“脳の混乱”だけでなく
“心臓が弱くなってきた”ことを見せ始めてきました。
なにしろ推定 5歳と5ヶ月という年齢であることから
これは当たり前のことでしょうがないことだと思います。

兎夢もHooの変わらぬ微笑みに癒されながら一緒に歳をとりました。
5年ってすごいよ....。

ありがとHoo!!
がんばれHoo!!

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コメント

あ!心臓…心筋はMAX回数ってのが有りましたね。
確か80万回だとか…。
そして、私たち人間もそうなんですが、地球に生きる生き物全てがDNAに用意されたタイマーに従い残り時間を刻みます。(この点でウイルスは生物の範疇に入らない)
でも、面白いお話も有りますよ。
ayamaru様の所のウパちゃんなんですが、メキシコサラマンダーとして成体になると寿命は5年位なんですが、アホロートルでは10年は楽々、記録はイギリスの研究室での25年なんです。
生物学的には色々有るでしょうが、ルキノは子供心を忘れ無いから長生きすると思っています。
心拍回数やDNAタイマーなら5倍は無いですからね。
偶然、さっきまでTHE SUISOUに来てもう直ぐ一年のHooさんに合ってました(笑)
歳はとられても、目の輝き(光学的では無く。)知の象徴と言われるフクロウに似た良く見て(認知)やろうという目は変わりませんね。
最初にTHE SUISOUで1年を超える飼育記録なるかと不安な記事を書いておられた兎夢さんも今は周りが認めるエキスパート、色々と高齢による不都合は有るかとは思いますが、まだまだ元気だとルキノは思いますよ。

投稿: ルキノ | 2008/11/09 22:17

こんにちはo(^-^)o

Hooタンの“行動観察強化週間”ですかぁ
兎夢さんの得意な“頭脳作戦”の出番ですね

ウチのアベニーも、赤虫見ると、右に左に又は回転しながら、眼が良く見えない分、やたらめったら大きな(無駄な?)動きをしています

でも、こういった補食の本能は、Hooタンの生きる意欲の現れだし、“心臓が弱くなった”なんて聞くと、寂しく悲しい気分になっちゃうけど、Hooタンが生きる為に一生懸命な証拠ですよね

犠牲者は出て欲しく無いけど、Hooタンも老化なんかに負けずに、長生きして頑張れ

投稿: ミイ | 2008/11/10 00:01

ピンセットを駆使した餌やり&フグガード(?)、凄い工夫ですね。
そして事故をきちんと防いでいるのだから、素晴らしい~(^^)。
いつも手間をかけてるなぁと感心させられます。

5年・・・長いですよね。
でもHOOちゃんには、もっともっと長生きして欲しいなぁ。

投稿: みー | 2008/11/10 17:43

Hoo氏も人間と同じように老眼なんですね。本当に人間的!
寝ている事が多かったり、ご飯も別々に…という事で少々孤独な感じなのかなと思っていましたが、写真ではHoo氏をみんなが囲んで集まっているようで、とても良い雰囲気なのが印象的です。
ウパは変態しても5年も生きられるのですか!一般家庭での飼育個体は変態したら半年ももたないようです。元々変態は棲んでいる湖が干上がる等の環境の激変に対応する為の手段で命に相当な負担が掛かるのでしょうね。見た目もだいぶ変わりますし。
子供心…最近変な知恵をつけてきて子供心取り戻してよ!(笑)

投稿: ayamaru | 2008/11/10 23:33

レスが遅れて申し訳ありませんm(..)m

>ルキノさん
 Hooのあの小ささで5年以上...ってのは
 あたらめて遺骸を見ても
 やっぱり驚異的な感じでしたよ。
 子供心を忘れないと長生きできるなら
 次の長寿記録者は寧々ですね!(笑)
 兎夢も....長生きできそうな...?
 でも兎夢は栄養がよくないから
 外側から激しい老化現象か..orz

>ミイさん
 お互いに...「お疲れさま!」
 って感じですね

 兎夢も最初の2匹は自分のミスであっけなく
 逝かせてしまったのでHooの長生きは嬉しいです。
 ミイさんもだんだん長生きさせられる人になりますよ、
 絶対!

>みーさん
 このコ達を飼育するようになって一番に感じたのは...
 「なんとかしなくてはいけない時、
  なんとかするのは自分だ!」ってことですね(笑)
 本とか、でなくね。
 人生的にも良い勉強させてもらってる気もします。

>ayamaruさん
 そうなんですよ。
 晩年は意外にもみんなと仲良く交流してたんですよ。
 Hooもみんなも微笑ましかったです。

投稿: 兎夢 | 2008/11/19 16:58

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