寧々の闘病生活(13)
思いの外、長期になってしまったつらそうな薬浴。
自分で食事ができなくなるほど弱って来た寧々を見て、
効いてないと思われる薬を抜いて塩水のみに変えました。
が、しかし、そのとたん、
カラムナリス菌の猛反撃に遭いました。
※ヒレの様子がわかりやすく見えるよう
コントラストを調節してるので色見は実際と異なります。
それまでの進行具合よりずっと強烈な進撃です。
薬....効いてなかったんではなく、いくらかは押さえていたのですね。
それにしても一晩ですごいことになってしまいます。
自分でまともに餌も食べられない状況なのにこの勢いは...w(゚ロ゚;)w
このままでは寧々の余命が割り出されてしまう。(_ _。)
そしてとうとうその夜(8月2日深夜)、、、、
フと見ると寧々はボロケたヒレで浮いてました。
横になってプッカリ浮いてたり
逆さまになって浮いてたり...
キスゴムに頭を突っ込んでたり...
でも、ずーっと見てるとたまに動きます。
そしてまたどこかにひっかかったまま動かなくなる。
「いよいよ旅だってしまうのか...orz」
それでは静かに看取る事にしよう...とずっと水槽の前で見守りました。
1時が過ぎ....2時が過ぎ....3時が過ぎ....
寧々はまるで宇宙遊泳してるかのように漂よってはひっかかり、、、を続けてます。
これで逝ってしまうのなら、なんだか気持ち良さそうではないか....
写真を撮る勇気はなかったけどやっぱり1枚だけ、と闇に向かってシャッターを切ったのがこの画像です。
その後、寧々の気持ち良さそうな宇宙遊泳を見ながら眠くて先に旅立ってしまったのは兎夢の方でした(^.^;
そして翌朝。沈んだ寧々を見るのは切ない、、、と思いながら恐る恐る水槽を覗くと...
普通に寧々がうずくまってました(^.^;
しかもよく見ると今までに見た事ないぐらいのブラインシュリンプのフンがいっぱい落ちてます!
え、え、え!
あの宇宙遊泳はプランクトン喰いだったの!?
なんと寧々は3時間以上も漂いながら自分でブラインシュリンプを食べたのです。
しかも今思えば(^.^; (体力をまったく使わないで)遊びながら食べていたような。
カラムナリス菌の猛反撃を受けながらも寧々本人は、薬が抜けた塩水が随分楽に感じるようで酷いチックも止まり、口を腫らしながらもピンセットやスポイトから積極的に食べ物を摂る意欲を見せていました。
そしてとうとう自分で編み出した(?)遊泳方でそれなりに遊びながら(?)
夜中じゅう、ブラインシュリンプを自分で食べていたのです。
なんとも微妙な追いかけっこ!
薬が効くと菌もいくらかおとなしくなるけど寧々も薬で弱ってしまう。
なので薬をやめると寧々が元気に向かうけど、その元気の栄養を吸って菌の方も
追いかけるように爆進してくる。
うぅ、、、追い越されてはダメだ、、、
もはやチャンスは今夜しかないかも。
ということで、寧々を蝕み続けてるカラムナリス菌の進撃をなんとかすぐに止める手段をうたなければならない時だと判断したのですが迷ったのはその方法です。
お日様作戦...なんて悠長なこと言ってられません。
つづく。
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コメント
尾びれの写真、2日より3日の方が少し良くなっているように見えるのは私の希望からでしょうか…。
それにしても寧々さんの頑張りはすごいですね。
寧々さんの体力がある限り兎夢さんは次の一手を考えなくてはならないのでしょうが、今までよりも最も大事な治療になりそうですね。
追いかけっこに勝てるように願っています。
投稿: ayamaru | 2007/08/09 01:11
小型魚で、内臓疾病を直せない理由が、体力の不足、経口投薬ができない、注射器の使用ができないと言うのが考えられます。(ココア浴はプランクトン食性をもつ金魚に向いた経口投薬方法。)
ねねちゃんは兎夢さんや小炭くんの期待に応えるべく、餌を口にしていますから、体力と経口投薬をクリアしてます。
それに兎夢さんに手をうつ時間を用意してくれてます、多くの飼育者は最初の一手をうつ時間さえ有りません。
《鰓以外の呼吸法をもつ魚達の鰓病に飼育者が気が付いた時は末期と考えて良いとルキノは思います(意外と鰓以外の呼吸に対する依存率は高い。)》。
兎夢さんのおっしゃる先人達も同様で、あったと思います。ねねちゃんは兎夢さんや小炭くんそして水槽メンバーと楽しい暮らしに戻るべく頑張っているのでしょう。(ルキノも飼育魚達に頑張りたいと思える飼育環境を作れる飼育者になりたいものです。)
次の一手の効果を期待しています。
投稿: ルキノ | 2007/08/09 09:51
追コメ
兎夢さんの決意のワンショットにも、小炭くんが写り込んでいるのに、不謹慎にも笑ってしまいました。
投稿: ルキノ | 2007/08/09 10:04
くはーーーっ。
息をつめて読んでました。
寧々さん、頑張れ、頑張れ!!
もう、既に頑張ってるけど、お願いだから追い越されないで!!
兎夢さんの頑張りもほんとにすごいですね。
鋭い分析があってこその治療。
次の一手がなんなのか、私にはさっぱりわかりません。
どうか、どうか功を奏しますように。
投稿: ne-yan | 2007/08/09 13:04
いいかげんにしろー!!細菌たち。という感じですよね。今の時期魚たちも元気なら細菌たちは、なお元気という感じ。まぁーったく。少しでも弱っている魚は細菌にやられてしまいます。この見えない悪玉細菌たちがわかる検査薬はでないのかしら?などといつも思っています。
しかし、寧々ちゃんは本当にがんばっていますね。この小さい体で。きっと寧々ちゃんや兎夢さんたちのがんばりは実を結びます。だいじょうぶ。だいじょうぶ。
次の一手はなんでしょう?気になりますね。
投稿: クィッキー | 2007/08/09 18:13
うう、自分の事のように気になってしまいます。菌を殺したいけど、薬がダメなら鑑賞魚用の紫外線殺菌灯は使えないか?とふと思いつきましたが・・・どうでしょうか?
投稿: はっしー | 2007/08/10 00:27
皆さん書かれてますが・・・
なんかね~、記事の内容で一喜一憂してしまいます。
ホント疲れます(苦笑)。
ってことは、兎夢さんはもっとお疲れですよね~。
看病ご苦労様です。
そっか~、よさこいの時期なんですね。
炎天下に寝不足で倒れないよう注意っす!!
投稿: おまつ | 2007/08/10 00:34
あっ、そうそう。
殺菌灯のことに上のはっしーさんが触れられてますが・・・
殺菌筒ってやつもなかなかに効き目があるのでは?と思ってます。
殺菌灯よりも小型水槽に向いてるし・・・。
何より、これのおかげで助かったことがあります(と思ってます)。
バクテリアへの影響もあるかもなので、そこは要注意ですが。
一応、情報提供でした。
投稿: おまつ | 2007/08/10 00:38
殺菌灯や殺菌筒の話が出てましたし、兎夢さんのお日様作戦の件も有るので、爺さんの知恵袋程度に読んで欲しいのですが、紫外線殺菌灯は紫外線による殺菌波長光を使い隣接する飼育水を殺菌します。ヨウ素殺菌筒はイオン交換樹脂カプセルに入ったヨウ素がカプセルに接触したタンパク質を分解する事で殺菌しますので、どちらも飼育水中のカラムナリスは死滅するとは思いますが、残念ながら魚体に付いてるカラムナリスは無傷ですから病気の進行(転移)を多少遅らす程度か、効果が換水と変わらない可能性があります。殺菌灯の方では紫外線により飼育水中にオゾンが発生しますから、理論的には、魚体の殺菌も可能の筈ですが、実質効果は見られませんでした。どちらも病気予防には絶大な力が有るんですが…。
紫外線中の殺菌波長は水中ではたった15mmしか効果がありませんので、お日様に当てても魚体には届きませんから、換水によって、飼育水中のカラムナリスを減らす方法の方が良いかと…。
換水ショックを起こす魚体には水槽照明の蛍光灯を殺菌用蛍光管に換える荒技も有りますが、プラスチック部分がサクサクに変質しますのでアルミホイル等でカバーする必要が有ります。
実行した事はないんですが、水深15mmにして、紫外線を当てると体表のカラムナリスは死滅する理論になりますが、カラムナリスは魚体の筋肉組織にも浸食する事が証明されていますし、魚体への影響は不明です。急に大量の日焼けした人間から考えると不安が有ります。
投稿: ルキノ | 2007/08/10 02:45
度々すみません。ちょっと思い出したのでコメントしておきます。
慢性酸欠の件ですが、「オキシデーター」なるものがあるそうで、たしか過酸化水素を化学変化させて、酸素を発生させる装置。エアーポンプなどでエアーレーションする時の気泡と比べ物にならないほど小さな気泡を発生させる事ができます、気泡が小さければ小さいほど、効率よく水に溶かすことができるで、結果的に、溶存酸素を増やすことが出来るそうです。まだ私も試したことが無く、ショップにいった時にでも説明してもらって良かったら使ってみようかな?と思っていたぐらいなので、ちょっと無責任ですが参考までに。
投稿: クィッキー | 2007/08/10 10:39
寧々ちゃん辛そうですね。
上のクィッキーさんに付け足しなんですが、アウトゥリブ株式会社という会社から「家庭用マイクロバブル・ナノバブル水生成器Vivama」という物が発売されたそうですがこれは、溶存酸素を増やすだけでなく、強力な殺菌力や、高い洗浄力があるそうです。値段からするととても買えませんが、これらの物が速く安価になってほしいものです。
(くわしくは、リンクの「熱帯魚情報局」の熱帯魚関連ニュースに書いてあります。)殺菌灯ならある程度、効果があるとおもいます。
兎夢さんのお日様作戦で治ることを願います。
投稿: くろ | 2007/08/10 18:08
歳は取りたく無いとの自己嫌悪に陥っているんですが、これも性分とあきらめて書き込みます。(オヤジが若い人に嫌われるのはこれだろうな…。)
まずは、オキシデーターの話なんですがドイツ製の小型活性酸素発生装置との事なんですが、過酸化水素水H2O2ですが、オキシドールの事ですね、ほっといても水と酸素に別れます。で、オキシデーターではこの過激な反応を触媒を用いて、緩やかな反応にし、セラミックのケースに入れて、微細な気泡を作り、溶解酸素量を増やす物の様ですが、装置自体を水槽に入れて使用との事、反応ビンだけで1リッターの容量との事でかなり大きいですし、対応水量は100から200リッターと大掛かりな様です。そして、溶解酸素量の件ですが、問題点が有ります。水に酸素の溶ける飽和点です。エアーレーションだけでも、ほぼ酸素飽和水が作れるので、実質効果は期待できない筈です。(使用感もその同様になった様です。)でも、なぜアクアリューム最先端国のドイツで、効果の無い物を?答えは日本語訳の活性酸素です。有名なところでは、オゾンです。オゾナイザーと言う殺菌装置を思い出した人は古いアクアリスト、オキシドールで、髪を脱色した人は元ヤン(死語)そう、酸素の毒性(あらゆる物を酸化する。)を利用したオゾナイザーが人体に有害との事で、消えてしまった装置に変わり、水から有害な酸素を出さない殺菌消臭装置と言うのが、本当のところの様です。
酸素飽和量を増やすなら、水温を下げれば、簡単に増えます。(飽和点が上がる為。)
ルキノはねねちゃんの為にオゾナイザーを提案したかったのですが、今は売ってませんし…。(ルキノも放電管オゾン発生具しか持ってません。)
そして、おまつさんが心配されていた殺菌筒(灯)の濾過細菌への影響の件ですが、ほとんど無視して良いと思います。簡単に説明すると、海水魚の死滅回遊を考えてください。熱帯の海を濾材、温帯の海を飼育水と死滅回遊魚を濾過細菌と考えると、死滅回遊魚がいくら死のうと、熱帯の魚は死に絶える事は有りませんから、タネ菌投入時以外は実害は無いと考える事ができます。濾材を魚体に変えと治療に向かない事も理解できます。
カラムナリスは魚体で、栄養を得て、有る一定量を超えると超えた分の個体が新たな獲物を求めて死滅回遊をはじめます。
兎夢さん、頑張って下さい!皆さんがこんなに、答えを探しておられます。
投稿: ルキノ | 2007/08/11 04:55
追コメ
兎夢さん宛てには書いた事ですが、こちらに集う素晴らしいアクアリストの皆さんへ、素人で他人のルキノの世迷い言など、信じる必要などありません。
ただ、お願いです。どの辺があるいは全てが世迷い言であるか、御自身の目や耳で調べて見てください。
生物飼育において、正しい知識は無駄な経験を減らす事になるのは世迷い言ではありません。
兎夢さんにも再度、ねねちゃんに勧請された者として、お願いしておきます。
m(_ _)m
投稿: ルキノ | 2007/08/11 06:08
いやはや、皆さんの真剣なコメントに頭が下がります。
家も出ちゃったよ〜カラムリナス。パンダが突然やられた。《(@_☆)》いや、突然のはずはないのですが、掬った時には粉というか白い固まりが体中からはがれて、なんじゃこりゃ〜でした。他の魚にも苦しそうではありますが、2匹のパンダだけがやられたと言う、パンダ病ともいうやつらしく、カラムリナスにはグリーンFリキッドのほうが良いと言う情報により、水換えと水槽ごと薬浴です。あまりの素早い攻撃にビックりでした。( ・◇・)
殺菌灯私も予防として買おうかなぁって思っているのですが、目先の事に終われ...
頑張りましょう(´_`;)
投稿: fuutan | 2007/08/11 12:45
>ayamaruさん
尾びれの写真、2日目に細胞が崩れて
3日目につるりとみんな取れちゃった感じですね。
カラムナリス菌はタンパク質を溶かすのですよ。
>ルキノさん
ホントに寧々はよく粘ってくれて
私にチャンスを与えてくれました。
それだけに精神的プレッシャーも高く苦しかったんですが
小炭の応援でなんとかやりとげられました。
寧々に対する一手は「時間が短い薬浴」を優先して考えました。
写り込んでる小炭、笑えるでしょ。
兎夢も画像開いてみてびっくり。笑っちゃいました。
こんな風にいつも寧々のそばに居てくれましたね。
きっと小炭も寧々の“漂い”を監視してたのでしょう。
>ne-yanさん
功を奏しましたーーー!(^o^/
>クィッキーさん
もうギリギリの体力だったので
一番時間が短いイソジン浴に決めました。
寧々には副作用もありましたが耐えてくれて今があります。
>はっしーさん
エラの中まで殺菌してくれるのだろうか?
が、素朴な疑問です(^.^;
>おまつさん
今後の水質維持に必要かな?
勉強せねば....
>ルキノさん
そうかぁ。
太陽光で治す→いきなり日焼けということにもなるわけですね。
やっぱり予防程度に使うものなのでしょう。
うちの太陽光線があたるとこに置いてある瓶や水槽では
水換えもめったにしないのに病気が発生したことがないんです。
>クィッキーさん&くろさん&ルキノさん
溶存酸素に関する最新技術のご紹介や解説、
ありがとうございました。
時間があったらもっとよく読んで勉強しときます。
個人的にはナノバブル(これは知ってた)が
早く一般的になってくれるのを願ってます。
今まで魚が病気になったりすると飼育書を読んで
理屈もわからないまま「そう書いてあったから」と
個体差や性格もあまり考えず“書いてあった治療”を
おこなってきた方々がたくさんいらっしゃると思います。
今回のルキノさんの薬物に関しての詳細な情報提供により
無駄な治療をしなくてすむ方々が増えたことと信じております。
お忙しい中、毎回ご丁寧なコメントありがとうございました。
>fuutanさん
パンダだけカラムナリス菌に弱いんですか。
なんか遺伝子操作されて失ったものがあるんだろか...
(リジェネシス見過ぎ)
他のみなさんがご無事のようでなによりです。
うちの場合は穴掘りして底の底からこの菌を引っぱり出してくる
遊び人の仕業なので殺菌灯が効くかどうか.....
投稿: 兎夢 | 2007/08/22 12:42