寧々の闘病生活(11)
今までの経過です。
小炭もやってきて精神面も安定し、開封したばかりのグリーンFゴールド&塩浴を続けて5日間ぐらいは良い調子だった寧々。
7月18〜19日あたりは背びれも時折立ち、自分でテトラミンを食べることができてました。
が、しかし....元気そうに見えてるもののしっぽの白い部分は、じわじわと拡大していき、相変わらずエラの動きはマッハな速さなうえエラからは繊維ゴミのようなものがひんぱんに出てくるようになりました。
コレは出窓側に水槽を置いたら良く見えるようになったのですが、半透明のゴミのようなものが寧々槽の方にしょっちゅう漂っているのです。最初は寧々 が下痢をしてるのか?と思いましたが細い繊維ゴミのようなものも多く、良く見てると寧々が動くたびにエラから出てきてるようなのです。
細菌によって壊死した組織が剥離してるのだろうか.....。
そしていかにも「エラの中がウザいよ〜!」と言ってるかのようにエラ病の特徴としてよく記されている“時折狂ったように泳ぐ”というやつを頻繁に繰り返すようになりました。
更に、良く見ると口も白く腫れてきてるような......
そこで7月23日、グリーンFゴールドに見切りをつけて一旦真水に戻すことにしました.......が、ここから目に見えて酷い状況になっていきました。
とてもしんどそうで、ほとんど動けません。
小炭と直に遊ぶことができなくなりました。
餌もピンセットで口元デリバリーです。
本当は薬浴に対してのインターバル(真水期間)を少しとるつもりでいたんだけどあまりに酷いので、7月24日思い切って再び薬(今度はメチレンブルーが入ってるニューグリーンF)&塩を投入。
しかし、メチレンブルーは“しみる”のだろうか?
かなり慎重に投入してるんだけど途中、落ち着きが無くなったり暴れたり....
あげく、また激しいチック症状が発生して規定量の半分も入れることができない。
そしてこれで以前の“チック症状”が薬に対する拒絶反応だったのか....
ということがわかった感じ。
一方小炭の方はしっぽもすっかり綺麗になり一緒に遊べなくなった以上無駄に薬浴を続けることもないのでアウト側小炭槽の方だけ真水に戻しました。
←薬抜きに入れた炭で遊ぶ小炭
7月25日、ガラス越しでも小炭の寄り添いは寧々にとって随分安らぎ効果を与えているようなので、まだ本水槽には戻しません。そのかわりパワーを持て余してる小炭のためにサンドバックお友達のpeachが応援に入りました。
←急に“現れた”peachにびっくりしてる二匹w
ツルツルなガラスの床や壁に困惑してるものの、しばらくしたらいつものようにマイペースなpeachです。
peach効果なのか、薬が効いたのか....この夜はいつもより動けて顔見せに来た寧々でした。
「あれ、peachタン?」って言ってるのかな。
7月27日、薬に期待したものの、、、
しかし...残念ながら良くなるかな?という兆しが見えたのはたった1日だけで、エラの速さも口の腫れもしっぽの様子も日々悪くなっていってしまう。
規定量入れられないということで細菌の方に耐性ができてしまうのだろう。しかも口の腫れを見てるとアレルギー症状も発生してるように見える。
寧々が時折エラが痛いのかウザいのか“狂ったように”泳いで危険なのでブロックや壷を撤去しました。(というか本人も入らなくなった)
ついでに小炭の方も壷や土管を撤去して水草に変えたので、深夜でもこの二匹はお互いの姿を確認するたびに寄り添ってます。
寧々の辛そうな姿を見ると心が痛んでキリキリ音がするぐらいですがこの二匹の寄り添う姿で、なんとか兎夢もがんばらねば、と思えるのです。
今までは動けなくてもピンセットでテトラミンを1枚ずつ口元に運んであげれば少しは食べていたのに、まったく食べません。
口の腫れも酷いし、こんなしっぽになってしまいました。
組織が“ほどけていくように”剥がれていきます。
この繊維ゴミのようなものはすでに二週間前から見てるので、
しっぽより先に身体の内部がこうなっていたと思われます。
7月30日、効かない薬でこれ以上苦しめることができないのでひどく弱ってるけど5パーセント塩水のみに変えました。
この“変える”という変化も今の寧々にとってはすごいダメージを与えるもののハズ。。。。
今となっては、すぐそばで常に励まし続けてくれる小炭だけが頼り。
食べられなくなってからは“狂ったように泳ぐ”ことさえできず、時々身体を小刻みに震わせています。
時折そうやって“動く寧々”を見て遊べるのかと思うのか小炭が喜こんで飛んできます。
ともかく、塩水切り替えを乗り切って今はひたすら耐えてる寧々です。
寧々も小炭も兎夢も諦めていません。
...でもあの元気だった寧々が自分の管理の悪さでこんな目に遭ってるかと思うと
とても辛いです。
今回の発病の原因は、底面濾過のポンプが老化で吸い上げ力がかなり弱っていたこと。
(インペラの掃除もしないですでに4年目でした)
アレルギーになったステルス君の鼻を治すために少量換水を続けてるうちに
砂利奥の掃除が不行き届きになっていたこと。
寿々がなんだかなかなか大きくならない気がしてたのでココ最近少し多めに
餌を投入してたこと。
そして水温が上がった。
これらの要因でなるべくして発生したと思っています。
クラウンローチは白点病でも100パーセントの生還率ではないのに、
エラ病で生還した記事はどこにも見当たりません。
あの大きなClaraさんでもイチコロでした。
薬に負けない立派なウロコを持つ金魚でさえエラ病だと生還率低し。
なんとしてでも助けようと思ってがんばってきたけど、
苦しむ期間を伸ばしてるだけなのか.....と、正直言って困惑もします。
そしてずっと観察してきてこれ以上、薬を使うのは無理だと判断しました。
理由は、菌を撲滅させるだけの量を一度に入れられない。
さらに長期利用するとアレルギーを起こす。
「クラウンローチが薬に弱い」と言われてる所以が具体的にわかった次第です。
つづく。
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コメント
はじめまして、いつもお邪魔させていただいています。
私も、兎夢さんのブログを見てクラウンローチの飼育をはじめました。なんとブログまではじめちゃいました。(更新も少なく、まだアクアリウムはカテゴリしか作ってませんが...)
私は基本的にどんな病気でもまず「鷹の爪」を刻んでお茶パックに入れて水槽に投入しています。大体10リットルに対して1個です。(うちは60センチ規格水槽なので6本)
あの辛さとヒリヒリする効果でどんな菌でも多少はダメージがあるのではと思ってます。魚もヒリヒリするのかも知れませんが...
僕が普段行っている治療法です。問題なかったらやってみてはいかがでしょうか?あくまで民間療法で保障が無いため強くは勧められませんが...
また、色々調べて情報見つけたらコメントしますので、がんばってください!
投稿: 水遊び大好きっ子 | 2007/08/01 19:41
鰓から出てくる繊維に見えるのは粘液です。まだ、戦おうと体が出しているのでしょうか。細菌にやられるとどの魚も出す様です(粘液抗進)そう、まだ頑張っています。
最後にゴールドリキットは規定量で、使用できたでしょうか?
唇は細菌炎症を起こしていると思われます。(まず、赤やオレンジの色が出ます。)
ルキノは阪神大震災の時、自らの手で、飼育していた全ての魚を殺しましたが、いまだに、自分の判断が正しかったか、自問しています。人間以外の生き物で、苦しいから死を願う生き物はいないんです。
もう一度、冷静に、一から。
投稿: ルキノ | 2007/08/01 22:03
頑張ってください…お辛いでしょうが。
写真を見る限りでは横になってしまっていないようなので寧々さんはまだ必死に頑張っているのだと感じます。
peachさんも励ましてあげてくださいね。
投稿: ayamaru | 2007/08/01 22:55
なんとも無理なのかなぁ・・・
本人、とても頑張ってるし
治りたい意思はあるし
粘膜保護剤と効果的な薬の併用で奇跡を見せて欲しいな
エアレーションも呼吸のために多くして。。
あぁ。。小炭と楽しく遊んで欲しいなぁ
投稿: みなと | 2007/08/02 03:29
初めまして。いつも楽しく見させてもらってます。
我が家のクラウンも様々な病気ですでに3匹が☆に・・。
現在もコショウ病or白点病(もしかしたらエラ病も)を発病しています。
グリーンFゴールドやアグテン、塩水浴、鷹の爪を試しましたが完治には至らず;;
他に何かないかと探していると、イソジン浴というのを見つけました。
ローチには大丈夫なのかはわかりませんが、一応方法を書いておきます。
水1ℓにつき1~2滴のイソジンを入れ、5分間入浴。
苦しそうにしていたり、様子がおかしいときは戻してあげて下さい。
ずっと水底に沈んでいたら失敗、泳ぎ始めたら成功ということなのですが、ローチの場合、元から水底にいることが多いのでその辺はわかりにくいかもしれません^^;
僕のほうでもイソジン浴をしてみるので、後日報告しようと思います。
お役に立てれば幸いです。
投稿: aquartist | 2007/08/02 09:27
うーん。寧々ちゃん・・・。なんとかならないものでしょうか。つらいですね。
実は、巨峰と一緒にお連れした金魚も今松かさ病です。みなさんに悪い結果が出たときお伝えしにくいと思いコメントに乗せませんでした。今回かぎりですが、今0.5%塩水+ココアのみで隔離しています。巨峰よりひどい状態でしたので今回は塩水+ココアのみで治療しようと考えています。今4日目ですが、体内の病原菌が多少出たのか元気が戻りました。(体形はまだ松ボックリ)
もし、もう他に打つ手がなくなったらココア浴ためしてみたらいかがでしょうか。10リットルにつき1グラムです。塩水中や薬浴中でも使えます。標準的なやり方では「30リットルの水に対してココアが小さじ1杯+抗菌剤規定量」すこしづつ加えていくのがポイントです。
投稿: クィッキー | 2007/08/02 09:51
そうですか、私も同じような事をやりました。ちょっと良くなったように見えた矢先に、少しずつですが、薬抜きをしました。やはりそれから調子が悪くなったので、また薬を...この水の種類を変えた事がとっても弱らせてしまったようです。それまでは、やった!成功って思ってた位だったのですが。
頑張ってね。。。
投稿: fuutan | 2007/08/02 13:40
やっぱり薬はあぶないんですかねぇ、、、
そっと寄り添う小炭がなんともかわいいですねw
はやく元気になるのをねがってます
投稿: tomo | 2007/08/02 14:57
ああ…。兎夢さん、大丈夫ですか?
実際に看病している兎夢さんが一番辛いでしょう。
病気の魚はあまりころころ環境を変えないほうがいいと聞いたことがあります。
うちのバクチャンが肌荒れを起こした時、ショップの方に水換えもあまりしない方がショックを起こさないのでいいと教えてもらったことがあります。ちなみに私は3週間水換えをせずに看病しました。スポンジフィルターをつかって、酸素の出る口が横じゃなく上に向くようにして水を巡回させました。
アレルギー反応があるならば、薬をあまり使わず、安静にするのもいいかもしれませんよ。
とにかく酸素をして水を巡回させ、ショックをこさない程度の水換えにして、水槽の3方向を新聞紙とかだ暗くしてゆっくりできる環境を作ってみてはどうでしょう。
クラウンローチは基本的に暗い環境が好きですからね。
なんとか、みんなの思いが寧々ちゃんに届きますように(祈)
投稿: ヒゲ | 2007/08/02 16:11
う~ん、看病続きじゃ心配でなかなか寝られませんよね。
ブログを通して見ているだけでも不安ですもん。
ウチのステルバイ君、やっぱこのまま放置しておきますよ。
なんか薬に慣らすと逆に怖い。
いや、飼い主の経験がない分 余計に。
投稿: でむちん | 2007/08/02 20:01
>水遊び大好きっ子さん、初めましてこんにちわ(^o^/
コメントありがとうございます。
鷹の爪の治療法は経験しています(^-^)
今回は治療槽が狭いということで中には入れてませんが
水作りの段階で少し入れてます。
夏場は腐りやすいのでココまで重症だと鷹の爪でも
ちょっと気を使いますね。
応援ありがとうございます!
>ルキノさん
あれが粘液なんですか!
いつまでたっても同じ形で浮遊しているので
繊維ゴミのように見えます。
粘液のイメージとはちょっと違ってたのでビックリ。
ゴールドリキットは使用していません。
グリーンFゴールドは規定量の三分の二ぐらい入りました。
これでも大きなチックが出て限界量ですね。
更にニューグリーンの方は半分も入れないうちに
前回より酷いチックが出ました。
クラウンローチの幼魚の場合ほとんどみなさん
規定量より少なめに投入しているようです。
唇というより口の中側が白く腫れています。
ずっと虫眼鏡で観察していましたが白色のみで
一度も赤やオレンジの色は確認していません。
阪神大震災の時のお話に胸が詰まりました。
大変な経験をされていらっしゃるのですね。
大震災や大停電もあまり人ごとではない世の中なので
深く考えさせられました。
(今朝は大地震の夢まで見ちゃいましたよ(^.^;)
>人間以外の生き物で、苦しいから死を願う生き物はいないんです。
まさにその通りだと思います。
>もう一度、冷静に、一から。
えーと。いつもご心配おかけしてます。
合わせていろいろな情報をありがとうございます。
ここ一ヶ月間初めてのクラウンローチの薬浴体験を経てきて
たぶん今が一番冷静に考えていると思います。
別にサジを投げたわけではないのでご安心ください。
>ayamaruさん
応援ありがとです。
塩水のみになったら見かけは酷いけど
かなり落ち着いてます。
ブラインも自分から食べてますし。
寧々もがんばってますよ!
>みなとさん
こんな小さな身体でこんなに長くがんばってるって
凄いですよね。
よく見てると決して自分を悲観してなくて
今ある状況で小炭と遊んだり(あまり動けないのでつもり)
兎夢を見て和んだり(たぶん!)
ご臨終のときが来たか!?と思わせるような
宇宙遊泳で遊んだり(^.^;
塩水のみになってからは精神的には落ち着いていて
現実を受け入れて寧々なりに普通に過ごしているように見えます。
凄いんですよ、こんな状況の中
寧々なりに楽しみや遊びがあることが見えてきて
私も悲観はやめました!
>aquartistさん
イソジン浴のことは以前に調べたことがあったので
知っていましたが、クラウンローチには
絶対無理だと勝手に思っていて試す事は
夢にも考えてませんでした。
イソジン自分がよく使いますけど...
結構刺激強くて、想像しただけでも無理っ!
って気持ちでした。
続報を期待してます。
>クィッキーさん
ココア浴、その後いかがですか?
>fuutanさん
良くみんなも言ってますよね。
「一時持ち直したけど...やっぱりダメだった」みたいなこと
この波はいったいなんなんでしょうねぇ(^.^;
もしかしたら、真水に戻す時は一気に戻したほうが
いいんだろうか、途中の薄い薬とか薄い塩分が逆に
細菌等に反撃のチャンスを与えてしまうのかなぁ。。。
とにかく知識不足というより経験不足を感じます。
>tomoさん
Claraさんの時は、ステルス君が気づいてくれた時と
同じ状況のまますぐに死んでしまったので
今ある寧々はステルス君と小炭のおかげかもですね。
>ヒゲさん
ステルス君の怪我鼻の時に、それらを思い知りましたよ。
後遺症もあって今でも換水の時は他メンバーが元気でも
(寿々とかちょー元気でも)ひとりで具合悪くなってます(^.^;
完全に新規に入ってきた水質の過敏症になってしまったもよう。
寧々の方は毎日塩水を100パーセント換水してますが
同じ濃度の塩水なら大丈夫のようですよ。
薬がなくなってからはすごく落ち着いてます。
ヨロヨロですが遊ぶことさえあります。
>でむちんさん
なんかね、おとといからお腹が壊れたかもしれない兎夢です。
寧々の換水しながらその手でパンとか齧ったりしてたから
細菌が移ったかな?(^.^;
兎夢も薬浴必要かも、、、、
ステルバイ君、ずっとあのままなんですか?
ヒレだけだったら水換えのみで一ヶ月程度で治ってましたが
(うちのステルス君は)
元気にしてて進行してなければそのままでもいいのかな。
エラにいってしまうとホント大変です。
でもあんまりコリちゃん達はエラにいきませんよね。
ヒレもクラウンローチが受けるダメージとは
全然違っていて再勢力も強く余裕さえ感じられます(^.^;
投稿: 兎夢 | 2007/08/03 14:35